New Relic が監視しているエンティティに対して、ラベル付けを行いそれらをまとめることができます。そうすることで、アプリやサーバーは意味のあるカテゴリに「巻き上げ」られます。以下がその対象です。
- New Relic APM におけるアプリ
- New Relic Servers におけるサーバー
- New Relic Synthetics におけるモニター(Ping モニターや Scripted ブラウザモニターなど)
New Relic UI にあるインデックスページから、簡単に対象に、絞り込み、並び替え、ページ送りができます。
目次
- 機能
- 要件
- ラベルのガイドライン
- ラベルとカテゴリの作成
- REST API の利用
- カテゴリとラベルの表示
- エンティティからラベルの割り当てを解除する
- ラベルの変更および削除
- エージェント用設定ファイルの使用
- 関連情報
機能
カテゴリのラベルとその値のラベルを作成してから、特定のカテゴリにエンティティ [英語]をロールアップすることで、特定のグループを特定できるようになります。これは、意味のあるエンティティのみを対象にした検索、表示、比較を簡単にします。加えて、カテゴリー(やカテゴリ内のアプリケーションやサーバー)についての健康状態を一目で比較できます。

要件
- APM: アカウントのオーナーまたは所有者のみ
- Servers: アカウントのオーナーまたは所有者のみ
- Synthetics: どのロールでも、New Relic Synthetics UI 内でカテゴリやラベルの作成、編集、削除を行える。但し、REST API 経由で Synthetics のラベルやカテゴリを管理できるのは、アカウントのオーナーまたは所有者のみです。
ラベルのガイドライン
ラベルを作成する際は以下のガイドラインに従ってください。
ラベル | ガイドライン |
---|---|
カテゴリの数 | 意味のある単位のカテゴリ分だけユニークなラベルを作成すること。アプリとサーバーに設定できるカテゴリ数は0以上です。(上限なし) |
ラベルの形式 | 「カテゴリ名:値」という形式で入力すること。例: Environment:Dev、Environment:Production、Tier:Front_End、Test:Mobile など。常にコロン( : )をカテゴリ名と値の間に含めること。 |
有効な文字 | カテゴリ名とその値に使えるのは、文字、数字、ハイフン、及びアンダースコアのみです。その他の特殊文字は使用しないこと。 |
大文字の使用 |
カテゴリ名と値の最初の文字は大文字とすること。最初の文字以外を大文字にしたい場合はダッシュ 単語の区切りとして、コロン(必須)とオプションのハイフンを扱います。区切りの後はの最初の文字は大文字とします。(検索する際は、大文字小文字関係なく認識します。) UI 上でラベルを作成すると、最初の文字とハイフンの後の文字は大文字に、それ以外の文字は小文字に変換されます。例えば ラベル Label-cAtegory:lABEL-value を作った場合は、Label-Category:Label-Value として保存されます。 |
ラベルの作成

1つ以上のカテゴリにアプリやサーバーを追加するには、最初のカテゴリに意味のあるラベルを付けてください。必要に応じて、アプリやサーバーにラベルを作成してください。カテゴリに設定できるアプリやサーバーの数に制限はありません。
- New Relic のメニューバーから、APM、Servers、Synthetics を選択します。
- インデックスページにて、Show Labels > On を選択します。
- カテゴリにアプリやサーバーを割り当てるには、名前を丸で囲んだプラス plus-circle アイコンを選択します。
- ガイドラインに従いラベルを入力します。
Category:Value
フォーマットを使うこと。 - 新しいラベルを保存するには、Enterキー または Returnキー を押します。
REST API の利用
New Relic の REST API を使って、ラベルやカテゴリを管理できます。これは、例えば、今あるラベルの一覧を知りたかったり、既存のラベルを削除したり、新しくラベルを追加したい場合など便利な機能です。
- New Relic APM と Servers: New Relic REST API Explorer や New Relic の REST API Labels セクションを利用します。
- New Relic Synthetics: Synthetics REST API [英語] を使います。
カテゴリとラベルの表示
ラベルを作成し、カテゴリに1つ以上のエンティティに割り当てると、New Relic はそのカテゴリに「エンティティを巻き上げ」ます。これにより、選択したアプリ、サーバー、モニターのカテゴリを確認しやすくなります。
カテゴリやラベルを表示するには以下の手順に従ってください。
- New Relic のメニューバーから、APM、Servers、Synthetics を選択します。
- 各製品のインデックスページから、検索 search 窓に、カテゴリ名もしくは、ラベル名の部分または全部を入力するか、リストから選択します。
- 利用可能なツールを使って、カテゴリ内のエンティティの概要情報を表示したり、特定のエンティティに深掘りして、詳細情報を確認したりします。
ロールアップビューには、カテゴリに属する全エンティティ、そして各々の健康状態(緑=良好、黄=注意、赤=致命的)数が一覧表示されます。カテゴリ名の下のカラーバーは全体の稼働状態をまとめたものです。例えば、カテゴリ内のエンティティがデータを報告していない場合、カラーバーに灰色になります。
エンティティからラベルの割り当てを解除する
ラベルの割り当てを解除する方法は以下のとおりです。
- New Relic のメニューバーから、APM、Servers、Synthetics を選択します。
- Show Labels > On を選択します。
- 削除対象のラベルをクリックします。確認ダイアログが表示されるので指示に従ってください。
通常のラベルやカテゴリの作成手順に従うことによって、ラベルを再割り当てできます。
ラベルの変更および削除
New Relic UI で、エンティティからラベルを削除することもできます。但し、ラベルを完全に削除することはできません。代わりに API を使って、以下のようにラベルを削除します。
- New Relic APM と Servers: New Relic の REST API や API Explorer を使います。
- New Relic Synthetics: Synthetics REST API [英語] を使います。
また、ラベル名の変更はできません。そのため、API を使って、一度既存のラベルを削除し、新規にラベルを作成します。
エージェント用設定ファイルの使用
アプリケーションのラベル設定の管理としてエージェント用設定ファイルを使用する場合は、お使いのバージョンがその機能のサポート対象のリリースバージョンであることを確認してください。詳しくはお使いのエージェントの設定マニュアルをご覧ください。
- Java[external link]: 3.15.0 以上
- .NET [external link] 3.9.146.0 以上
- Node.js[external link] 1.12.1 以上
- PHP [external link] 4.14 以上
- Python[external link] 2.34.0.29 以上
- Ruby 3.9.2 以上
- Linux 版 Servers [external link] 1.5.0 以上
- Windows 版 Servers [external link] 3.3.0 以上
関連情報
関連情報は以下のとおりです。
- キートランザクションのタグ付け (キートランザクションの絞り込みをより簡単にするためのメタデータタグの作成と使用方法について。)
- アプリケーション一覧の表示 (New Relic APM トップページにおいて利用可能な機能の使用方法について)
- サーバーモニターUIの使用 [英語] (New Relic Servers トップページの servers で使える機能の使用方法について)